理事長ブログ

日本介護経営学会AI分科会設立

AIについては、何度かこのブログで書いてきた通り、法人内でも順調に導入が進んでいます。一緒に取り組みを始めた12法人も「自分の法人を、日本一AIを活用する社会福祉法人にする」を目標に掲げています。今年度は、お互いの成功事例を共有し、積み上げてさらなる高みをともに目指していたいと思っていますし、当法人のリーダーシップにも期待しているところです。

日本介護経営学会のAI分科会も4月25日に設立記念講演会を行い、普及促進に向けての取り組みをスタートします。介護業界初の、学会の専門分科会です。

介護業界では金融業界などと比較し、厚労省からの明確なAI利用方針が出ておらず、現場ではルールや責任の所在が曖昧なまま導入が進んでいます。本会が、厚労省に対し「倫理的留意点」や「ガイドライン」の整理を働きかけるきっかけとなり、産官学をつなぐ論点整理のプラットフォームとしての役割を担っていくことになると思っています。

ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

日本介護経営学会AI分科会チラシ

AIが人の言葉を理解し、状況を読み取り、判断し、提案し、さらには自律的にタスクを遂行する未来は、かつてはSFの中にしか存在しなかったはずです。しかし今、それは確かな現実として、私たちのすぐそばに息づいています。

AIの導入は、ケアの本質である「人間の尊厳を守るケア」を実現するための基盤です。

AIが事務作業を担うことで、職員は利用者と向き合う時間を取り戻すことができ、ケアの質は向上し、職員の働きやすさも改善されます。利用者・家族の満足度も高まります。むしろ、人間が本来のケアに集中できる環境を取り戻すための『伴走者』です。

ケアの未来は、人間とAIが協働することで、より豊かで、より温かいものへと変わっていくのでしょうね。

 

追記
金融業界ではAIの活用が進んでいます。
銀行員の個人口座に、例えば証券会社への振り込み履歴があった場合、それは株式投資ではないのか、銀行の許可を取った取引なのかがAIによりチェックされ、許可のない株式購入の場合、ひどく叱られるらしい。
証券会社では、顧客への電話連絡の際に、社員と顧客の共通の知り合いであるBさんの取引について、「Bさんはこんな銘柄を買われましたよ」と伝えてしまうと、AIにチェックされ、個人情報の漏えいでこれまたひどく叱られるらしい。
もちろんインサイダー情報の漏洩など論外です。

これって、アメリカの話ですか・・・
いえいえ、日本の銀行や証券会社の話です。
世の中、ここまで来ています。

2026年4月
社会福祉法人 鶯園
理事長 小林 和彦

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