COCORO保育園では、サイタコーディネーションの江藤 真規氏をコーチとして2019年からコーチング研修を行っています。(https://saita-coordination.com/)
そもそもコーチングとは・・・
「コーチングとは、一対一の個別コーチング、またはグループコーチングにより、受講者が目標を達成できるように支援する手法です。コーチングでは、コーチが一方的に指示を出すのではなく、目標の達成に向けて、気付きを与えたり、自主的な行動を促したり、サポートすること」と私は理解しています。
「あの子は、いいものを持っているのに・・・」という会話をよく耳にします。
人というのは、なかなか自分の中にある「いいもの」を引き出すことができず、結果、行動に結び付かないことが多いです。
江藤氏は、「答えは、自分の中にある」と言われます。
COCORO保育園におけるコーチングについて、保育という仕事はチームで行う仕事です。一人の優秀な保育者がいたところで、良い保育が行えるわけではなく、良いチームが必要です。そして良いチームを作るためには、まずは管理職のリーダーシップが問われます。
しかし、保育に求められるリーダーシップは、トップダウンだけでなく、ボトムアップリーダーシップ、あるいは分散型リーダーシップ(園のあちこちにリーダーがいるイメージ)であり、人の上に立つ保育者には、「引き出す力」が求められます。
他法人でも上司がコーチとなり、コーチングを行っている、研修を行っているケースがありますが、上司部下の関係のままでは、どこまでいってもやらされ感が残りますから、うちでは第三者効果が重要と考えて江藤氏に依頼していますし、たぶんここの違いが大きいのだと思っています。
良いチームを作るために必要なのは、リーダーシップだけではなく、職員が何でも言い合える環境(場)を作っていくことです。
これがなかなか難しいのですが、うちの園では自分の意見を言いやすい環境をベースとしたい、そのためには、現場の声を引き出す力を育て、何でも言い合える環境が必要であり、そのためのコーチングです。
自分とは異なる意見でも、尊重しあえる環境、そんな環境が実現できれば、子どもに対する「見方」を広げ、増やすことができます。
コーチングとは、相手から引き出すコミュニケーションスキルのことです。
もちろん保育のやり方を教えるティーチングも重要ですが、あわせて一人ひとりの職員の考えを引き出すコーチングも重要であり、そのスキルの習得研修を、入職2年目の保育者から導入しています。
2年目の職員には、まず一対一の個別コーチングを受けてもらいます。
何でも話せる機会は、悩み解決の時間であり、モチベーションを上げる時間にもなっている様子です。
3〜5年目の職員には、グループコーチング研修を受講し、コーチングのスキルを学ぶとともに、少人数のグループだからこそ話せることもあり、自分では気付かなかったことをグループの参加者からのアドバイスで気付くことがあったり、グループコーチングを通して仲間意識が高まったり、効果は高いように園長たちからも伝えられています。
次の段階では、中堅クラスの職員に他者にコーチングができるように、コーチになる研修を受けてもらっています。この研修の参加者が互いに切磋琢磨しながら学び合い、育ってくれることに期待しています。
子育ての環境が大きく変わる中、保育には、ますます多様性が求められます。
一つの正解だけだはない時代だからこそ、コーチングの有用性を感じています。
「答えは、自分の中にある」です。
2024年12月
社会福祉法人 鶯園
理事長 小林 和彦